この「日向あくがれ」に出合ったときのことは忘れられません。

焼酎は水割りでいただくのが好みですが、ある方からもらったこの焼酎、まずストレートで口に含んでみました。立ち上って来たフワッとしたフルーティな香り、しっかりとした芋の旨みと甘みが渾然と混じり合った深い味わい、そして、喉を通った後何の雑味も残さないキレのよさ、これはじっくりと味わいたい芋焼酎だと思いました。

さて、水割りでいただくと、今度は何杯でもいけそうな飲みやすさ。それでいて、けっして香りとコクを失わない美味さ。本当に良い焼酎は、多少水で割ったところで味が薄まったりはしないのです。

お湯割りにすれば、水割りのときにはほのかな感じだった甘い香りが、はっきりとした主張を持った芋の香りとなって鼻腔を襲い、早く飲め、早く飲めと言っているかのようでした。

高い香りと磨きぬかれたまろやかさ。ひとことで表現すれば、「キレイ」な味わいの焼酎でした。

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私、あまりお酒が強い方ではありません。

それでも、酒屋の息子として生まれて50余年、直接この仕事に携わるようになって20年近く、ちびりちびりと飲み続けてきました。

特に焼酎については、学生の頃に飲んだときの印象に比べ、最近はずいぶんおいしくなったなあと思ったものです。 さらに、焼酎のインターネット通販を始めてからは、地元宮崎をはじめとして、鹿児島や熊本の焼酎などを飲み比べながら、少しずつ銘柄を増やして来ました。

そんな折に出会った「日向あくがれ」。何としても、この美味さをみなさまにお伝えしなけれはと決意しました。

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蔵元の富乃露酒造店さんは、問屋さんを通さず、限られた販売店に直接卸されていると聞きました。何とかお取引をさせていただきたく、手紙をしたためましたところ、快く承諾いただいたのです。

富乃露酒造店さんに行ってきました。
杜氏高妻淑三さんは、実直・真面目で、それでいてユーモアのセンスも持った素敵な方でした。ほとんどの時間を蔵に寝泊りして、焼酎造りに取り組まれておられるとのこと。ここから、この素晴らしい焼酎が生まれて来たのも当然のことに違いありません。

私、店主安っさんが、自信を持っておすすめします。